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1.KSFの”最適なサイズ感”で切り出せ!
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KSFは、KBFと明確に分けて考えるべきだが、
大きなセグメントごとに分けて、KBFと連動させて考えることが
有効な時もある。
ZARAのケースのアパレル業界では、特化型、分散型の
特性もあり、無数にあるKBFや顧客セグメントに
振り回されず、セグメントやKBFを超えて力をもつ
KSFを探すべき(せいぜいSPAという業界の切り出し程度)で
安易にKBFやセグメントで分けるべきではないと学んだ。
一方で今回のケースでは従来型の野村證券・大和証券などや
SBIなど先発組との大きな戦い方の区分けに影響し、
セグメントの粒間もそれほど小さくならないので、
今回はアパレルと違って顧客セグメントやKBFで分けるのは有効
今後は分けても意味のないKBFで無数に分けたり、
サイズ間が小さくなったり、戦略上意味のない分け方は避けつつ、
大枠で区切ることでKBFだけでなくKSFも切り出せる
セグメントやKBFがあれば活用する。
※ただし、最適なサイズ感や、戦略上意味があるセグメントの
切り出しの判断は簡単ではないし、少なくとも答えは一つではない
と考えられる。そのため、完全に一つの正解を探すことに
こだわり過ぎず、枝葉末節になり過ぎない程度に
業界の切り出し方を様々なアプローチで考えるようにしたい。
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2.KSFの時系列と地域での変化を追うためのマクロ分析
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今回のマネックスも、
KSFが変わるものだと考えられる。
それ自体も重要だが、今回さらに学んだのはPESTや5Fなど
マクロ分析をする際に、漠然と自社や業界への影響ありそうな
PEST系のファクトを集めてくるのではなく
1)KSFの変化を生みそうな変化はないか
2)現在のKSFを支えているPESTなどのマクロは何か
などの視点でマクロ分析をすると、
PESTや5Fに取り組める気がした。
(賛否両論あるかもですが)
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3.童話に見る戦略思考と人生観
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青井先生が嫌いなシンデレラ、ウサギと亀、白雪姫で
色々な学びがあったが、
1)人生はそもそも不平等で理不尽。
(それは当たり前。そういうもの。泣き言を言っても仕方がない。
2)その中で、ありふれた常識で戦っても
勝てるのは「持てる者」(金持ち、美人、うさぎなど)で
「持たざる者」は常識の中で戦っても勝てない。
3)ただ、ラッキーなことに多くの人はKSFを見出せない。
それが見いだせれば「持たざる者」が勝てる勝ち方が
見えてくる。
だから、皆が正しいというものを信じすぎない。
の3点がかなり刺さりました。これ、企業戦略も
社内でのキャリアや、プライベートにも通ずる面あるな。
「べき論」や「正論」で不満もっていてもしょうがない。